認知症を予防する為には「よく噛む事」は大切ですが、具体的には食べ物や食べ方で工夫できる事はあるのでしょうか。まずポイントだと言えるのは、「美味しい」と思って食べる事でしょう。噛む事で脳へ血流は増えるのですが、「美味しい」と思って噛んでいる時と、「まずい」と感じて食べる時とでは脳の活性度が違うのです。またもう一つのポイントは、「食べる時の姿勢」です。ベッドに寝たままで上半身を起こして食事をした時には、座って食べる時ほど脳の血流は増えないのです。介護用のベッドを使っていたとしても、可能な限り椅子などに腰かけて、テーブルに向って食べるようにしたいところです。本来、咀嚼というのは無意識に行うものですので、噛む事に意識が向き過ぎない方が自然な食べ方を維持できると思います。意識し過ぎもかえって良くないという事ですね。強いて言えば、孤食を避ける事は大切ではないでしょうか。会話もしながら、そしておいしさを感じながら食事が出来ると良いでしょう。

「豊かな人生は歯から始まる」のTOPへ戻る